ちる

エッセイ&短歌、時々 詩や物語… 記事の最後にテーマの短歌を詠みます。 …

ちる

エッセイ&短歌、時々 詩や物語… 記事の最後にテーマの短歌を詠みます。 写真も合わせて楽しんでいただけたら嬉しいです。いつか自分のことばを集めて形にしたい。空、海、月、星、花、鳥… 自然が好き、自由が好きです。

最近の記事

うつくしい水をもとめて

どこへ行きたいかな 都会から少し離れて ほっとできるところ 水のきれいなところかな 水がきれいなところはね 空気もとてもきれいでね 花や木や 虫や鳥も元気だし 夜にはたくさん 星が見える 命ってね 水から生まれるの 水がないと 生きられないの みんなの体も半分以上が水 水ってとっても大事なもの 命を繋ぐ水ってすごいでしょ 空と地球と人とをつないでる 水のきれいなところに行くと なんだかとっても元気になるの *** 水が好きです 水を見るとほっとします 海、川、湖…

    • まちぼうけにはならない

      なにを待っているの いつまで待っているの 動くこともできるのに ただじっとしたまま 黙って待っていても なにもやってきてはくれない *** 写真に印字された日付は 1998年 もう25年も経ったんだな… 生まれ育った大阪から東京に出てきて、新しい仕事や生活にも慣れて落ち着いてきたころ 軽い気持ちで応募してみた懸賞に当たりました それは、料理研究家の栗原はるみさんの ランチ&トークイベント 栗原さんがプロデュースしたお料理を、コース仕立てでいただきながら トークを楽しむ

      • 大好きなものを頬張って

        もうおしまいだなんて言わないで さみしいよ おしまいになんてしたくない まだもう少し あともう少し そばにいてほしかった *** 商店街を歩いてると、 「もうおしまいー」 そんな大きな声がして立ちどまる 「これでもう最後だよー」 目が合うと その人は微笑んだ そうか もうおしまいなんですね また会えなくなってしまうんですね 真っ赤ないちご かわいいいちご 大好きないちご 「食べといてー ここに出てるだけでおしまいだよー 」 * そろそろ いちごのシーズンもおわり

        • 初夏、アイスコーヒーはじめました

          あの時一瞬に通り過ぎた あの場所を求めて歩いた あの木が 気になっていた 人けのない静かな公園の その一本の その木にだけ ふわふわな白が咲いていた まるで雪が降り積もったようで その木だけがなんだか涼しげで のどが渇いてたことに気づいた 帰ってアイスコーヒーを淹れよう 春が夏になってゆく * それは、“ なんじゃもんじゃ” と呼ばれている ヒトツバタゴの木でした その花は、花びらが 細く薄く儚げで 雪のように真っ白でした しばらく その木の下に佇みました そよ

        うつくしい水をもとめて

          プレゼント

          おはよう と同じように ありがとうと同じように 感謝を込めて おめでとう を贈ります こんなことしかできないけれど とてもささやかなのですけれど ありのままの気持ちを どうぞ 受け取ってください 雨はあがり 光がさして 心地よい風のふく週末の午後 そこにはスズランが咲いていました * 「おはよう」や「ありがとう」の日常のあいさつとは少し違って、 「おめでとう」は非日常的で ちょっと特別 けれども、だから、同じくらいに大切にしたい言葉です “あなたのことが大切なんです

          プレゼント

          好きな色、似合う色

          個性的なものをナチュラルに着こなす人、シンプルなものをさらりと着こなす人、トレンドをさりげなく着こなす人… 素敵だなと憧れます 洋服の他にも、 髪型やメイク アクセサリーや小物 靴やバッグ… その色や形、素材やサイズ感にも、その人の雰囲気が出たりします 着こなせる人はおしゃれ上級者 ファッションは、どうやら “その人らしさ” を出せているか、“その人にフィット”しているかがポイントのようです 流行だからといっても、みんな同じだと つまらないものになってしまいますしね

          好きな色、似合う色

          わたしらしさを整えてゆく

          遺伝って、ふしぎ 親子って、ふしぎ 父と母から DNAを受け継いで それぞれに似たところがあるけれど 父とは違うわたし 母とも違うわたし わたしはわたし わたし って何 わたしらしい って何だろう わたしらしさを 探している * 大阪で一人暮らしをしていた母が 一年半ほど前に他界して、実家に溢れた物を少しずつ、ほんとうに少しずつだけれど 片付けている 残された母の物のあちこちから、桜の押し花がこぼれて笑う あ… おんなじことしてる 東京の自宅では いつもわたしが

          わたしらしさを整えてゆく

          きほんのき、いろはのい

          新年度、新生活、新入生、新人… はじめの一歩からのスタート みんな初心者を経験して成長していきます 初めて経験することが その先の未来へつながっていくかどうかって、環境がとても大事 どうやら 育つためには、何事も温もりと潤いが必要みたい 素敵な人や物との出会いが、その役割を果たして その後に大きく影響したりして 出会いってとっても大事 出会いは 運命的なところがありますね けれど、意識してアンテナを張っていれば不思議と引き寄せたりもします 自分がやりたいこと、なりた

          きほんのき、いろはのい

          これから咲いてゆく花

          無事に咲きますようにって その時を静かに待っていて そっとつぼみがほころべば わたしたちもほっとほころぶ 今にも咲こうとしているつぼみは 健気に満ちていて とても うつくしく ほほえむように咲いてゆく ひらいたばかりのかわいい花は 春の風にちいさくゆれて はじまりを告げているようだった おめでとう * 春は街のお花屋さんも一段とカラフルで賑わっています 3月から4月にかけての今ごろは、一年のうちで 最も花を贈ったり贈られたりする時期でしょうか わたしは花束を贈る時

          これから咲いてゆく花

          背中

          背中を見守る 背中を撫でる 背中を押す 背中を見送る がんばってって 大丈夫だよって やさしく そっと 背中をみている * 慰めて 励まして 応援する あたたかな手のひらや眼差しを受けた背中は 少し強く大きくなります 実はね、 与えたほうも 強くなっているんです 心の中で がんばれ!って一生懸命に唱えながら いつにも増して、たくさんの背中に触れた3月でした だから わたしもまた少し強くなった、はず 背中を見つめていることが わたしのほんとの役割なのかもなんて 使命

          こんなわたしですけれど

          今回で投稿が150回となりました 一年の365日を、週に換算すると 52週と1日 うるう年の今年は52週と2日 投稿は ほぼ週一回のペースなので、50回をこなすには 約一年かかることになります 折に触れて、noteへの向き合い方をお話してきました noteは 仕事や生活をこなした上でのお楽しみ noteを開く時間は ある意味自分へのご褒美です 疲れを癒し、気持ちをリセットし、元気をチャージする場所 毎日とはいきませんが、限られた時間の中の “できるだけ” で続けてきました

          こんなわたしですけれど

          春、スタートへの準備

          『 未使用 または 美品 ご希望のものがあればさしあげます 』 そんな呼びかけをして 収納がずいぶんスッキリとしました “収納できるぶんだけ” そう決めて、物をあまり増やさないようにと心がけてはいるつもりなのですけど、 なんだかんだ少しずつ増えてきて、もう家の収納の余白はほとんどなくなってきていました そうすると、すぐに手の届くものばかりを使って、奥のものなどは手付かずで ほったらかしになっていたり、 せっかく素敵なものに出会っても、収納場所がないしな って諦めてい

          春、スタートへの準備

          本日は晴天なり

          しあわせそうに 飛び交っている 自由に ほがらかにうたいながら きみたちは いつ巣立ってきたの その日のことを おぼえてますか その日のきもち おぼえてますか 今まで どんな道を辿ってきたの これから どんな景色に出会うの またこの場所にも遊びにおいで ね、かわいい小鳥たち * 近所の神社の河津桜が満開になりました とても小さな神社なのですけれど この街に住み始めてちょうど20年 何度この鳥居をくぐったでしょう いろんなことがあったけど、 どんな時にも左右されずに 変

          本日は晴天なり

          まじる、まざる、まざりあう

          いつも 冬を認識しはじめる頃から年明けにかけて 仲間内で増えるのが、恋愛と仕事の相談 それらはいずれも、少し先の春へと眼差しは向いていて、まだ見ぬ世界に一歩を踏み出したいけれど どうすればいいかなという悩み そして 2月になると、どうしたか、どうなったかという報告をぽつぽつ受けます その決断がたとえ決別であったとしても、それはあくまでポジティブなもの その先の結実を目指すもの 一生懸命に悩んで、自分で出した答えには迷いはなく みんな季節の移り変わることを待ち望んでいます

          まじる、まざる、まざりあう

          蜷川実花展 〜Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠〜

          写真家・映画監督である蜷川実花さん AKB48の『ヘビーローテーション』のMVにジャケット写真、映画『ヘルタースケルター』の監督などで注目を浴び、当時メディアでも大きな話題になりました 舞台演出家・映画監督だった蜷川幸雄さんの長女であることもよく知られています クリエイティブ・ディレクターとしても活動し、アートディレクションや インスタレーションも手掛けておられる蜷川実花さんの展覧会が 東京・虎ノ門ヒルズ ステーションタワーのTOKYO NODE で 2月25日(日)

          蜷川実花展 〜Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠〜

          やられてもやりかえすな

          「やられても やり返したらあかん」 遠い昔の 母の言葉がぼんやりと浮かんだ 「やり返してもケンカになるだけ」 そのとき 店のお客さんと話をしていた母の傍らにいたまだ子供だったわたしは、何かを察して 何も聞こえていないふりをして遊んでた そうだな って 心の中でちいさく頷き もし嫌なことをされたとしても、無闇にやり返すのはちがう そう理解した 「やり返してええんはスポーツだけや」 母はそう言っていた * スポーツは好きですか サッカーや野球など お好きな方も多

          やられてもやりかえすな